プレスリリース
 ●海事プレス 2005年1月20日
嘉善経済開発区で総合物流を展開
OSS、合弁会社設け内外物流基地運営国際物流のコンテナ扱い量は
年間35万本

 物流コンサル業など手掛けるオー・エス・エス(本社=大阪市、荒本修一社長)は、中国浙江省嘉興市嘉善県の嘉善経済開発区で、現地企業と近く合弁会社を設立し、今年前半から中国国内物流も手掛ける総合物流事業に乗り出す。国際物流基地とする嘉善信息産業園内の施設(図参照)では昨年11月、国際物流で必須機能となる税関と商品検疫局(商検局)の施設が完成。コンテナの河川輸送も計画しているほか、嘉興税関を通過する貨物は、基本的に独占扱いとなり、上海港経由の年間取扱コンテナ量は35万本を想定している。
日系企業がこのような形で独占的に扱えるのは極めて珍しい。
 嘉善県の東北部にある嘉善経済開発区は1993年、
浙江省人民政府の許可を得て設立。現在、4期目の整備が進められており、機械、バイオテクノロジー、家具、化学繊維、IT産業、精密機械などの専門工業団地で構成。
高速道路のICに近く、上海まで72km、蘇州70km、杭州90kmの距離にあり、開発が進む杭州湾北側の乍浦港まではわずか14km。さらに同湾をまた杭州湾大橋が完成すると、寧波とは短時間で結ばれる。周辺地域を含め日系など外資計メーカーも多数進出している。
 今回、OSSは元国営企業の嘉興遠方物流有限公司の申し入れを受け、合弁物流会社「嘉興遠方荒本総合物流有限公司」(資本金10億4,000万円)を設立する。
経営の主導権は「OSSが握る」(荒本氏=写真)ことになる。
 合弁会社は国際物流基地(嘉善信息産業園区A−4号地、(9万1,395u)と、国内約30路線を結ぶトラックターミナル機能を中心とした国内物流基地(嘉善経済開発区内、8万40u)を管理運営する「浙江嘉興国際総合物流センター建設計画」を推進する。国際物流基地の整備を中心に進める事業総投資額は31億2,000万円。総合ビルや保税倉庫、コンテナヤード、冷凍・冷蔵・定温倉庫などを整備する。
 合弁会社の主な業務は、@税関、商検局の代行業務A監管(保税)輸送B国際・国内貨運代理業務C国内輸送およびトラックターミナル運営管理業D保税倉庫および倉庫業務全般E国際コンテナ輸送・取扱業務F国内・国際貿易業務など。 
 税関や商検局が立地する国際物流基地では、コンテナヤードをはじめ保税・保税輸送用倉庫、さらには輸出入品の加工・検品施設を整備し、当局の代行業務を行う。
 荒本社長によると、中国の国内物流に注目しているが、日本向けを含む中国からの輸出では家具や化学品、建材類などが見込まれるという。また、輸入は生産用原材料など多いという。

●    ●    ●
| 戻る |
Copyright (C) 2005-2012. OSS co.,ltd. All Rights Reserved